■■■ ゲームボーイ開発キット for X680x0 ■■■ version 2.0β6 ・これは? ゲームボーイをC言語ベースで開発するためのものです。 オリジナルはPascal Felber氏によるものです。Pascal Felber氏は DOS版、UNIX版をリリースしていますが、これはUNIX版をもとに X680x0用に若干の修正、機能の追加をしたものです。 今現在でのオリジナルの最新のリリースはDOS版のversion 2.0 beta12 ですが、X680x0用はUNIX版をベースにしているため、beta6となっています。 もともとがbeta版なので、まだ若干の問題が残っているようです。 ・インストール 適当なディレクトリで展開すると、GBDK-2.0というディレクトリができ、 その下に必要なファイルすべてが作成されます。GBDK-2.0/binに開発に 必要なバイナリがありますので、パスを通すようにして下さい。 ただし、これは必須ではありません。アセンブラ等、ファイル名が 他の開発環境と衝突する可能性がありますので、場合によっては、 lcc.xのみをパスの通っているディレクトリにコピーする、などでも かまいません。lcc.xにファイルを渡すとファイルを判断して適当なもの (アセンブラ、コンパイラ、リンカ等)をチャイルドプロセスとして 起動します。このとき、X680x0版では環境変数GBDK_PATHを参照します。 よって、GBDK_PATHは正確に設定しておいて下さい。以下にインストール例 を示します。 --- /opt/GBDK-2.0 としてインストールする場合 --- % cd /opt % tar zxvf /tmp/GBDK2B6X.TGZ PATHに/opt/GBDK-2.0/binを追加(これは必須ではない) 環境変数を次のように設定 GBDK_PATH=/opt/GBDK-2.0/bin/ 最後の/まで必要です。 ------------------------------------------------ とりあえずのインストールはこれで完了です。あとはライブラリ の作成などがありますので、動作確認も兼ねて以下のように してみて下さい。 % cd /opt/GBDK-2.0/lib % make これでライブラリができます。ここでできるcrt0.oはすべての プログラムにリンクしなければならないので消さないで下さい。 % cd /opt/GBDK-2.0/examples % make これで、いくつかのサンプルプログラムがビルドされます。 *.gbの型式で生成されるのでエミュレータで実行するなり、 ROMに焼いて実機で試す(笑)なりしてみて下さい。 サブディレクトリにもサンプルプログラムがあるので 試してみると良いでしょう。 ・動作テスト こちらでした動作環境は以下のようなものです。 本体:EX68000(笑) OS:human68k 3.02 shell:fish.x 0.8.1 インストール先:/opt/GBDK-2.0 この環境でコンパイルした各サンプルプログラムが 各種エミュレータ上で正しく実行されるのを確認しました。 ・余談 実は本開発はすべてEX68000上で行いました(笑)。 あまのじゃくというか、珍しいもの好きというか・・・。 しかし、ノートパソコンにつめてどこにでも持ち運べるのは うれしいですね。開発者のyamamaさんに感謝します。 まぁ実を言えば、私の68はメモリがフル実装でないため、 コンパイルするのにメモリが足りなかった(笑)、という のもあります。以前vgb作ったときに試してたんですね。 で、EX68000ならメモリフル実装にできるからコンパイル 通るかな?ってことで作ってみたんです。 ・情報について ゲームボーイ開発についての様々な情報がインターネット上で 入手できると思います。最近ならプロバイダも安くなってますし 68でもインターネット繋げるようになってきたので68しか持ってない という人でもインターネットに繋げることは難しくはないでしょう (実際、そのような人から電子メールをもらうこともよくあります)。 いくつか有用と思われるURLを挙げておきますので参考にして下さい。 http://lsewww.epfl.ch/~felber/GBDK/ GameBoy Developer's Kit - 本家GBDKのホームページです。 http://home.interlink.or.jp/~grayfox/ grafoxさんのページです。日本語のページです。 http://www.freepage.total.co.jp/gameboy/ 神楽坂酔っ払い研究所。ここも日本語のページです。 挙げればきりがないのですが、大抵はリンクで辿って行けると思うので 本家GBDKと、私が知っている日本語サイト2つの紹介にとどめておきます。 また、私のホームページ(以下に記載)、または私の所属する大学のサークル のホームページ(http://www.komaba.utmc.or.jp/)で近々GBDKを用いた アセンブラベースでの開発を紹介するページを作成するかもしれません。 チェックしてみて下さい(実は次の学祭の出し物としてゲームボーイソフト を開発し、実機での展示するということを企画してます)。 ・連絡先 サンデーネット sun6925 とよしま URL:http://www.tk.xaxon.ne.jp/~toyoshim/ http://www.komaba.utmc.or.jp/~toyoshim/ email:toyoshim@tk.xaxon.ne.jp ai7t-tysm@asahi-net.or.jp toyoshim@komaba.utmc.or.jp